対象となる症状

下記の症状以外に他の症状がある場合も随時ご相談ください。

咳(せき)

咳(せき)の原因は多岐にわたり、急性咳嗽(3週以内)・遷延性咳嗽(3週以上8週以内)・慢性咳嗽(8週以上)と咳の持続時間によって大別されます。
急性咳嗽であれば肺炎・風邪・気胸・心不全などの急性期疾患、遷延性咳嗽や慢性咳嗽であれば気管支喘息・咳喘息・アトピー咳嗽・悪性腫瘍・逆流性食道炎・薬剤性咳嗽・心因性咳嗽などの慢性疾患が鑑別に挙げられます。
それらを病歴やレントゲン・CT・呼吸機能検査などの医療機器を用いて診断をして治療をしていきます。
なお、明らかな慢性疾患が疑わしい場合を除き、発症5日以内の急性咳嗽を有する患者様は感染症に伴う咳嗽がまずは疑われるため、発熱外来にご案内させていただきます。

息切れ(いきぎれ)

息切れは安静にしている時や動いた時に息苦しい感覚がある状態のことを言います。
息切れの原因は肺炎・喘息・慢性閉塞性肺疾患・肺がんなど呼吸器疾患が多いですが、心不全・不整脈・肺高血圧症などの心疾患、貧血・甲状腺機能亢進症などでも起こります。患者様ご自身ではそれらの疾患を鑑別し、どの診療科に受診をすればよいのか判断に悩むことが多くございます。まずは当クリニックで精査して診断・治療をさせていただき、高次医療機関や他診療科へのご紹介が望ましい場合には適切な医療機関へご紹介をさせていただきます。

頭痛(ずつう)

頭痛の鑑別はレントゲンではできません。当クリニックにはCTを有しており、脳出血やくも膜下出血などの緊急性のある疾患を診断することができます。さらに椎骨動脈解離などのMRIでの精査がさらに必要な場合には適切な医療機関へご紹介させていただきます。頭蓋内に原因のない慢性的な頭痛である機能性頭痛(片頭痛/緊張性頭痛/群発頭痛など)の加療も行っております。

胸痛(きょうつう)

胸痛の原因は気胸・胸膜炎・膿胸(のうきょう)などの肺疾患、心筋梗塞・狭心症・弁膜症などの心疾患、肺血栓塞栓症・大動脈解離などの血管の病気、肋間神経痛・肋骨骨折・逆流性食道炎など多岐にわたります。当クリニックではこれらを病歴・心電図・レントゲン・CT検査を組み合わせて鑑別と治療をしていき、高次医療機関で治療が必要な際には適切な医療機関へご紹介させていただきます。

腹痛(ふくつう)

腹痛は心窩部(みぞおち)から鼠径部(足の付け根部分)までの広範囲の痛みを指します。腹痛の原因は、レントゲンだけではイレウス・腸閉塞など一部の疾患を診断することはできても、他の多くの腹痛を呈する疾患を診断することはできません。見逃してはいけない腹痛を呈する病気に虫垂炎・胆嚢炎・胆管炎・膵炎・消化管穿孔などが挙げられますが、CT検査はそれらの診断に有用です。病歴と身体診察からCT検査での精査が必要と判断した場合、CT検査を施行して診断し、適切な治療をいたします。